「ワキガってうつるものなの?」 多くの人が感じている不安の一つですよね。
正直言って、ワキガのような強烈な臭いが他人からうつるということは避けておきたいと思うはず。
・・・でも、彼氏が彼女が・・・いつも一緒にいる職場の人が・・・
人によってはいろんな場面が考えられます。

では、実際にワキガはうつるものなのかどうかについて知っておきましょう。
ワキガはうつるの?うつらないの?
安心していただいて大丈夫なのですが、ワキガはうつることはありません。
『ワキガの人といる時間が長い』 『ワキガの人が来ていた古着を着てしまった』いろんなことが考えられますが、どのようなケースであってもワキガの症状が人からあなたへうつることはないんです。

風邪がうつるように空気感染するわけでもなく、水虫の人のスリッパを素足で履いてしまったら自分も水虫になってしまった等の接触感染もワキガでは起きません。
もしかしてワキガがうつったかも・・・と思っているのであれば、それは勘違いだということになります。
ワキガをうつされたと感じてしまったなら・・
ワキガではなかった自分が臭いを気にするようになったら、多くの人が「うつされた?」と思いますよね。
もし、そのように考えてしまうことがあった場合は、誰かからワキガをうつされたのではなく元々あなた自身がワキガになりうる体質であったということをまずは考えるようにしましょう。
ワキガになるのか、ならないのかというのは生まれ持った体質によってほとんどが決まっているためです。

思春期時期のホルモンバランスの乱れをはじめ、ストレス、食事生活・・・何がきっかけで発症するかは個人差があるものなので特定することは難しいです。
・・・が、今まで自分がワキガだと感じたことがない人であっても『ある日、急に強い刺激臭を感じるようになる』ということは珍しい話ではないことを知っておきましょう。
ワキガは体質でありうつることは考えにくい
ワキガのような強い刺激臭を発生させてしまうメカニズムは、汗と菌によるものです。
汗を分泌する汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺と呼ばれる2種類存在しています。
ふだん何気なくかく汗はエクリン腺から流れ出る汗なのですが、ワキガのような強い臭いを発生する人はアポクリン腺から汗が多く分泌されていることが分かっています。
アポクリン線から分泌される汗には、アンモニアやタンパク質といった臭い成分が含まれている性質があり、その臭い成分が皮膚の常在菌に分解された時はじめてワキガのような強烈な臭いを発生します。

つまり、生まれ持ってアポクリン腺の汗腺の数が人よりも多ければ多いほどワキガの症状に悩む可能性は高くなります。
そして汗腺の量は年を重ねたとしても、数が変わることはありません。
生まれ持ったいわゆる体質なんです。
たとえ、他人のワキガの症状である人の衣服を着用したからとはいえあなた自身の汗腺が増えるといったことにはなりませんよね。
ワキガかも?と思ったらまずは簡単セルフチェック
今まで感じたことのないような臭いが気になるようになって、もしかしてワキガになってしまったのかな?と心配になるのであれば本当に自分がワキガなのかどうかをセルフチェックすることがおすすめです。
一番簡単な方法としては、耳垢の状態を確認するということ。

先にお伝えしたようにワキガの原因は、アポクリン腺が大きく影響しています。
アポクリン汗腺は、何も脇だけにあるわけではなく全身に存在しています。
とくに、耳の中は数多くのアポクリン腺が集中していることが分かっています。
ワキガの原因にあるアポクリン腺が活発になっていれば、耳垢は乾いた状態ではなく湿った状態になりますよね。
もし、耳垢の状態が湿っていて強い臭いを感じるようになったのであればワキガの症状を疑うひとつのきっかけになるでしょう。
まとめ
繰り返しになりますが、ワキガは他人からうつる症状ではありません。
うつってしまったのでは?と思う時があれば、それは元々の体質によるものだと思いましょう。
ワキガは体質であるからこそ遺伝性が強いです。
あなたのご両親がワキガなのかどうかは大きく関係してきます。
例えば、お父さんがワキガだったとしたら遺伝する確率というのは50%ほど。
お父さんもお母さんもワキガの体質であった場合だと、なんと70%を超える確率で体質が遺伝すると言われています。
体質的にワキガに悩まされる可能性はありますが、人からワキガをうつされることはありません。