「わきがのにおいを抑えたい」
「なるべく周囲には、わきがだと知られたくない」
そんな悩みを抱えている人は、少なくありません。
そこで、わきがのにおいや、においへの対策について紹介します。
この対策は、汗のにおいへの対策にもつながります。
これからの季節、気になるにおい対策を考えているなら、ぜひチェックしてみてください。

わきがのにおいには、さまざまな種類がある
わきがとは、「腋臭症(えきしゅうしょう)」のことをいいます。
腋臭症は、腋の下から、運動時に出る汗とは違う独特のにおいがします。
このときに発生するにおいには個人差があり、
・ネギのにおい
・鉛筆のにおい
・納豆のにおい
・酢のにおい
など、人によって、さまざまな種類のにおいがします。

日本などアジア地域では、腋臭症を持つ人は少数派となっているのが特徴です。
【わきがの原因とは】
人間の身体には、
・エクリン腺
・アポクリン腺
という2種類の汗腺があります。
運動時などに出る汗は、エクリン腺から発生します。
そしてわきがの汗は、アポクリン腺から発生します。
いずれも、分泌された直後は無臭です。
その汗が、皮脂から分泌された脂肪や垢などと混ざり、皮膚の常在菌によって分解されるとにおいの原因となります。
アポクリン腺は第二次性徴を前後に活動を開始します。
思春期に生じるものであるため、わきがにより悩みを抱える人は少なくありません。

わきがの対策方法とは
気になるにおいの生じるわきがですが、いくつか対策方法があります。
そこで、医療的な措置も含めて、その対策方法について紹介します。
腋毛を処理する
腋毛があると、腋の下に、汗などが保持された状態が続き、においが発生しやすくなります。
そのため、男女問わず、腋毛の処理は、においを抑えるのに効果的であるといわれています。

消毒する
消毒用エタノールなどを皮膚に塗り、消毒します。
においの原因となる、皮膚の常在菌を殺菌することでの対策です。

ボトックス注射をする
汗の分泌を促す神経伝達物質の働きを抑えることを目的とした注射による対策です。
一度注射をすると、4~6ヶ月効果が持続するといわれています。

手術をする
強いにおいがある場合は、手術をすることも可能です。
手術では、アポクリン腺を切除したり、吸引したりします。
ただし、手術をした場合であっても、汗腺の発達などにより、においが再発することがあります。
また、手術の場合は、肌に傷が残ることがあります。
手術の方法には何種類かあるため、まずは医師に相談してみましょう。

制汗剤を使用する
最も手軽な対策として考えられるのが、制汗剤の使用です。
制汗剤は、ドラッグストアやコンビニエンスストア、スーパーなどで購入が可能です。
わきがを治す効果はありませんが、においを抑えることができます。

制汗剤の効果的な使用方法
汗や、わきがのにおいを抑えたい場合、制汗剤は非常に便利です。
制汗剤には、
・ロールオンタイプ
・スプレータイプ
・スティックタイプ
・クリームタイプ
など、さまざまな種類があります。
手軽に使用できるのは、スプレータイプです。
速乾性があり、肌が噴出口にも触れず衛生的です。
ただし、肌への定着率が低いため、においが強い場合は、効果が感じられないことがあります。
においを抑える効果から選ぶのであれば、クリームタイプがおすすめです。
クリームタイプは肌に直接塗りこむため、定着率が良いからです。
いずれのタイプも、使用する前には腋の下の汗を拭き取り、清潔にすると効果的です。
どのタイプが自分に合うか、使い比べてみるのも良いでしょう。

おわりに
わきがは、軽度であれば、腋の下を清潔にして制汗剤を使用するだけで、においを大幅に抑えられます。
まずは制汗剤を使用してみましょう。
それでも改善が見られない場合は、皮膚科で相談してみることをおすすめします。